(その2) 2000年代初め頃に描かれた、深々と誘(さそ)う尻
わざわざ国会図書館に行ってコピーした経緯を簡略に書いておきたい。実はこれをコピーできたのは、偶然の結果で、それまでは私はこの作品については何も知らなかった。これには、私が所持している唯一の田亀源五郎氏の原画が関わっている。
(この原画は、私のホームページで、所蔵作品の画像が一列に並んでいる中の、二段目の右側に、「『ラグビー部OBの特権』より」というタイトルで載せています)
この田亀作品が最初は雑誌「さぶ」に掲載されたことを何かの関連で私が知り、それなら国会図書館に行き、どの号に載っているかなどを調べようと考えたのだと思う。もう14年程以前になる。(おおよそいつ頃の号かは、前もって分かっていた気がする)
ただ、最初に行った時は、(国会図書館自体は、すでに何度か行ったことはあったが)見つからなかった。数日後、二度目に行ったときに見つけてコピーできた。(ちなみに、この作品(小説)の原作は、森本哲人、イラストが田亀氏)(掲載作品を探り当てることに相応に苦労したこともあり、私が所蔵している田亀原画に、この小説のタイトルをそのまま用いたような気もする。原画では、両の尻たぶが弾(はじ)き返すような、緊密に最高度に締まった肉で、盛り上がっている)
上にも書いたが、左上段に載せた立川作品の画像は、この二度目に国会図書館に行った時に、コピーしたものだ。田亀作品を探している中で、たまたま見つけた。ただ、恐らく閉館時間が近づいていたなどで、あわただしかったこともあったのだろう、
コピーはできたものの、何年何月の「さぶ」に載っていたかなどを記すのを忘れてしまった。
それが分かったのは、今年(2024年)の8月上旬に国会図書館に行った時だった。ただ、この時も好運に恵まれた形だった。「さぶ」のおおよそこの辺りの年や月かなと申し込んだ何冊かの号の中に、運よく、この作品が入っていた。上にも記したが、この時に、本イラストが載る『青春讃歌』全部を初めてコピーした。ただ、画像自体は、この新たにコピーしたものより、十数年前のものの方が濃く見やすいために(現時点でも)、最初の時のものを用いた。
前置きが長くなってしまったようだ。原作『青春讃歌』に登場するのは、高校生たちだ。サッカー部に属している者もいる。試合を離れた部内での、上級生が下級生に強要する、濃厚に性欲が絡まった場面や、作品後半では、仲間の一人の父親が所有している、高原にある別荘で、庭でにわか雨を浴びながら、はしゃぐ様などが描かれている。
ただ、上段の画像の中の二人の男たちは、私の目には、高校生というより20代、中でも右側の立って尺八を受けている男は30代位に見える。しかも、原作の中には、このような場面は見当たらない。また、このイラスト以外にも何点か載っているが、逆に高校生にしては、幼い風に見える顔もある。前回の(その1)でも書いたが、原作に必ずしも捉われないという、立川作品の在り様だろうと私には見える。ひょっとすると、この原作のために描いたのではなく、編集部で所有していた立川作品を用いたというようなこともあったかどうか・・・。いずれにしても、この作品が誌上に載り、私が目にできるのは、うれしいことだ。
上段画像の中の二人の男たちの顔は、立川作品の中で割りになじみがある。私には二人とも好みの顔だ。どちらかと言えば、右の、尺八されている方の顔がより好みだ。快感のあまり、顔をしかめ、しかも下を向いているために、顔自体もう一つ見分けにくいが。男臭(くさ)さに加えて、渋い愛嬌が感じられる点がいい。体も、両者とも申し分ないが、殊(こと)に右手の男は、胸にしろ、腹部にしろ、太股(もも)にしろ、締まりにしまった厚めの肉が行き渡っている。体勢から、尻の形がもうひとつつかみにくいのが、残念だが。太股から見ても、がちりと大きめに盛り上がっているに違いない・・・。
画面左二段目の画像は、「鬼子母神」(雑誌「ジーメン」72号(2002年3月刊))の、P.263から撮った。(色合いが薄めで恐縮です)
「鬼子母神」(きしぼじん)は、原案 巽 大悟、作 亀谷隆児、挿絵が立川アキラ。
本作は、上記の今年(2024年)8月上旬に国会図書館に行った時の次の週に、やはり同図書館でコピーした中の一枚だ。さほど間を置かず同図書館に行ったのは、立川アキラが挿絵を描き、「ジーメン」に連載された「淫乱浴場記」の、私が所持していない号をコピーしようと考えたからだった。
(この作品は、次回以降に取り上げる予定です)
ただ、「淫乱浴場記」の挿絵が、同誌の何年何月号に載っているかはほとんど分からない上に、国会図書館には同誌自体がとびとびに保管されていたこともあり、実のところ、まったくコピーできなかった。(恐らく同誌の出版社(編集部)が、そういう形で国会図書館に送っていたのだろうと思う)
同日、言わば、その代わりに、運よく目にし、全文をコピーしたのが「鬼子母神」ということになる。
(ちなみに、コピー自体は利用者が行うのではなく、館側が行ったものを受け取る形だ。もう少し濃い目の方がいいかなと思っても、なかなか思いどおりにはいかない・・・)
左二段目の画像は、本作品の主人公の赤木(32歳)(やくざの組員だったが、今は堅気(カタギ)になり、木工所で働いている)が、かつて同じ組員で弟分だった諸星(29歳)(今も組員)と久し振りに合い、ホテルの一室で、諸星を真後ろから掘りまくっている場面。諸星の背中には、まだ筋彫りの般若の刺青がある。一方、赤木の背中には、この挿絵では見えないが、タイトルにもなっている鬼子母神が彫られている。(最初の表題などが載るページに、その刺青の様が載っている)
本文では、七年振りになる二人の交合の一部始終が、濃く密に情感深く描かれる。赤木は、この日、合わせて六回(!)、諸星の尻に種付けをし、掘りに掘りまくった。
諸星の尻の、大きめに四角ぽく盛り上がる両たぶが、私(荻崎)の目を吸い取る。押し当てる赤木の手を、弾(はじ)き返しそうに見せて、深々と吸い寄せる。味わえば味わうほど、味自体が一段と濃く細やかになる尻に違いない。
掘っている側の赤木の右の太股(もも)も、第二の尻のように太々と逞(たくま)しく、見せびらかすふうに、見る目を誘い込む。
左三段目の画像は、物語の終わりに近く、二段目同様、赤木が諸星の、向きは違うが、一段と大きく描かれた尻を、二段目の画像の場面から何カ月振りかで掘っている場面。季節は夏から秋へと移っている。この画像では、諸星は体の向きを逆転させ、仰向けで、両手で自身の両足を抱えた恰好で、赤木のデカマラに掘りまくられ、よがり泣く。赤木は小便も諸星に飲ませる。中でも、諸星の、自身の欲望の有り様やその濃さを、正直に正面から受け入れ、体と心総てを挙げて快楽を貪ろうとする姿に、私は深い共感を覚える。
(ちなみに、赤木も諸星も身長が180センチを少し欠けるくらい高いと書かれている点に関しては、正直、私はもっと小柄の方が好みだ・・・)
その心情を最後まで表に出すことなく、赤木に深い思いを寄せていた藍田(49歳)(背中に毘沙門天の刺青を入れている)も含め、物語の大きな要素として、ヤクザの世界を扱っているものの、物語全体が、登場人物一人ひとりの心の内にも細やかに寄り添いながら、季節の推移も織り交ぜ、情感深く展開している点に、私は静かな共感を覚えた。
(付記)
例によって、(その1)からだいぶ間(ま)が空きましたが、(その2)を載せました。
今更ながら、書いている私自身の色欲の有り様も、そのまま表れている感がします・・・。
お読みいただき、率直な感想などお寄せいただけたらと思います。
(2024.11.13)
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